ブログ Blog

2022/04/01 11:42

HHCが日本でも規制の対象に!THCやCBDとの違いは?

HHCが日本でも規制の対象に!THCやCBDとの違いは?
大麻草の茎や種から抽出されるCBDと言う成分が日本で話題になり、健康維持のためにと広く認知・使用されはじめたのはここ数年のことです。
最近では、同じく大麻草から抽出されるHHCという成分が若者たちの間で大流行しました。
ところがHHCにはCBDにはない懸念材料も…。
HHCの特徴とは?CBDやTHCの違いについてご紹介します。

■HHCとは?キマる高揚感が得られると若者の間で人気に
巷で話題のHHC。一体どんな成分なのでしょうか?
◇大麻成分の一部を加工したもの
HHCの主成分は、大麻草から抽出されるカンナビノイド(生理活性物質)の一種である「ヘキサヒドロカンナビノール」です。
HHCはTHCに水素原子が付加する還元反応をさせた状態の成分で、いわば、THCの最も安定化した形態と言われています。
たとえると、植物性オイル×水素を化合させてできたトランス脂肪酸のようなもので、トランス脂肪酸同様に、自然界にHHCはごく稀にしか存在しません。
THCはTHCの代用・合法のTHCとしてアメリカで注目を集めるようになり、市場で話題を呼ぶようになったのです。
さて、HHCの元となるTHCですが、カンナビノイド受容体であるCB1に結合する特性のあるカンナビノイドです。
CB1は脳神経に多く分布しているため、CB1 に直接作用するTHCを摂取すると視覚や聴覚、味覚などが研ぎ澄まされて敏感になったり、高揚感などの精神作用をもたらします。
マリファナの「ハイになる」という状態を作りだす成分の1つとして、日本国内では大麻取締法に抵触します。
ところが、そのTHCを加工したHHCに関しては日本国内での法的取締はありませんでした。
その状況が一変したのが、今年2022年の3月17日です。
大麻取締法の対象となる、危険薬物に指定され、HHCの保持・使用が違法となったのです。

◇都内では若者を中心に流行
日本国内では某有名ラッパーが作ったHHCや、一部の業者で取り扱いのあったHHC。
HHCの香り、効き目、高揚感など、総じて大麻に似ていると言われ、刺激を求める若者たちから絶大な支持を集めていました。

■HHCの効果について
HHCには、以下のような効果があるとされています。
◇腫瘍への効果…?
HHCと分子生物学的な性質や構造が類似しているものの、原子または原子団では違いのある合成カンナビノイドLYR-8を使って行われた研究では、ハイになることはなく、悪性細胞のアポトーシス(細胞死)や血管新生を防ぐことが確認されています。

◇鎮痛への効果…?
ベータHHCが麻薬性鎮痛薬といくつかの特性で類似しているとの見解を述べた論文が発表されています。

この他には、十分なHHCに関する研究データがないため利用者の話や、体験談をもとに考えられる効果として、次のようなものもあります。
・陶酔作用
・リラックス効果
・幸福感の増大
・活力増加
・吐き気の抑制
・食欲増進
・睡眠の質の改善

■HHCは 合法?違法?
◇合法から数カ月で違法薬物へ
日本国内では、2021年の終わり頃からHHCが流通しはじめ、当初は違法成分ではありませんでした。
ところが、厚生労働省によりHHCが危険ドラッグとして指定薬物に指定され、2022年3月17日から大麻取締法の対象に。
現在は、HHCを手に入れることも、販売することも、日本国内において犯罪となります。

◇HHCが規制された背景
日本の市場に登場し、1年もたたない内に規制対象となったHHC。
その背景にはどんな理由があるのでしょうか?

◆安全性が不十分
HHCに関する論文はほとんど見つけられません。
これは、国連の向精神薬に関する条約での観点もあり、臨床研究にはHHCそのものが扱えず類似物質でのテストのみとなりがちだからです。
研究が進みにくく、安全性も確立されていません。
厚生労働省では、安全性の不透明さから、中枢神経系への作用を有する蓋然性が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれのある薬物と指定しています。

◆体への効き方が薬物に類似している
HHCを実際に使用した方は口をそろえて「大麻と香りも効き目もほとんど変わらない」といいます。 
THCから作られたハイブリッドで、Δ8-THCにとても近いと言われていますから、精神活性作用が強くでるのも想定内と言えるでしょう。
薬物とほとんど変わらない体と精神への影響が懸念されると言えます。

◆副作用
HHCに関する研究は他のカンナビノイドに比べてはるかに少なく、安全性が不透明です。
副作用についても確かなことは分かっていませんが、THCに似ていることを踏まえて、次のように考察されます。
・不安
・倦怠感
・ドライマウス
・食欲増進
・入眠障害
・偏執病、妄想
・心拍数の増大
・目の充血
など
◆依存・乱用性の高い薬物への移行も懸念か?
THCは身体的依存・精神的依存・耐性を形成するといわれていますが、アメリカでの大麻乱用調査によると、多くのケースで使用期間は2年以内で1日に何回も使い続ける重症な例は少ないとのこと。
問題は、THC使用者がさらに強い刺激をもとめて、より乱用・依存性の高い薬物に手を染めてしまうという点です。
危険薬物への入り口、きっかけとなる成分としての懸念がHHCにもあると考えられます。

■同じ大麻成分のCBD・THCとの違い
HHCとCBD、THCとの違いを確認していきましょう。

◇HHCとCBDの違い
CBDはHHCのように脳神経にダイレクトに作用するCB1やCB2に結合することはほどんどなく、精神活性作用はありません。

次のような他のいくつかの受容体やイオンチャンネルに作用して、身体・精神にメリットをもたらすと注目を集めています。
・セロトニン受容体に働くことで抗不安作用。
・バニロイド受容体に働くことで疼痛知覚、炎症、体温調整作用。
・GPR55—オーファン受容体に働くことで骨再吸収とがん細胞増殖の両方を減少させる作用。
・PPAR—核内受容体に働くことで抗ガン作用
など。

様々な効果への期待が、数多くの研究により明らかになっている成分です。
安全性についても高く評価されていて、世界アンチ・ドーピング機構の対象薬物から除外されています。

◇HHCとTHCの違い
THC(大麻草から抽出される一般的なTCHの種類であるΔ9-THC)はCB1に直接結合して受容体を活性化させます。
・脳を強く興奮させる
・神経を過敏にさせる
・陶酔感を引き起こす
といった、麻薬使用時のハイ、キマるといった症状を引き起こします。
一方で、末梢神経や免疫細胞、内臓組織などに分布するCB2という受容体とも相互作用するので、鎮痛、沈静、催眠、食欲増進、抗がんなどの作用があると言われています。
THCを加工して作られたHHCについてはCB1 への親和性がより少なく、作用はΔ8-THCに似ていて Δ9-THCの半分程度の効果と言われるため、身体・精神への影響はTHCそのものよりも少ないと考えられています。

◇HHCとCBDの違い
HHCはTHCを加工してできたもので、体への効き目は、Δ8-THCと類似していると言われていますが、研究データに乏しく効果については様々な憶測や見解が言われています。
HHCが他のカンナビノイドから作り出される際に、9R HHCと9S HHCという2種類のタイプが生成されますが、9S HHCはCB1にもCB2にもほとんど結合しないためCBDと似たメカニズムで体に働きかけると予想されます。
ですが、現在の技術では、加工段階で9R HHCと9S HHCの割合の調整や、分離加工が難しいため、配合比率はHHCの商品によってばらつきが出てしまいます。
効果の強さが一定の商品をなかなか作れません。
HHCの作用はTHC以下といえそうですが、製品によって効果のほどにバラつきも多いのも事実です。

■HHCを扱う販売業者は?通販で購入できる?
HHCは日本国内では違法薬物です。
そのため、現在国内で法に準拠してHHCを販売する業者は見つけることができません。
日本国内での通販で販売をすることも、購入することも違法なので、HHCの購入と使用は、HHCが合法な海外に限定されます。

■法順守したCBDを取扱い!高濃度CBDリキッドならCUREBEAR
◇購入するなら!安全性・効果の裏付けが確かな高品質CBD
現在確認されている104種類以上のカンナビノイドの中でも、唯一数々の研究データによる裏付けにより安全性や効果が確認されているCBD。
今回ご紹介したカンナビノイドを加工したHHCのような成分は、法の目をかいくぐって登場すると予想されますが、体への作用も不確かなところが多くグレーゾーンです。
お客様の健康維持への貢献と、満足度の高いお買い物をしていただけるよう、当店では当初からHHCには否定的な見解を貫いて参りました。
創業から良質なCBD製品一筋で、愛用者様から高く評価されております。
当店のCBDはすべて、原材料のヘンプは、非遺伝子組み換え、農薬不使用の環境で育てられたものを使用しています。
法に準拠した製品であることを確かなものにするため、CBD輸入時には第三者検査機関に基づく成分検査を日本の厚生労働省に提出。
製造過程では複数回の成分検査を実施し、万全の体勢で販売しております。

◇高濃度CBDリキッド(ベイプ)のご紹介
当店では、5%・25%の日本製CBDリキッド(ベイプ)を販売しております。
1本当たり250回分の吸引ができる使い捨てタイプなので、衛生面も安心!
それでいてお値段は1,000円(5%)、3,000円(25%)と、低価格を実現しました。
フレーバーは、ミント、グレープ、マスカット、マンゴー、ライチ、ストロベリー、ミックスベリー、グリーンアップル、キャラメル、メントールと、バリエーション豊富なので飽きることがありません。
ベイプタイプであれば、体への吸収効率が最大50%ほどと、オイルや経皮摂取以上となりますので、実感力を重視される方に好評いただいております。

■まとめ
THCを加工して作られたHHCは、日本国内では既に違法薬物に指定されているため、販売・購入・使用は法に抵触します。
どうしても使用されたい場合には、日本以外のHHCが合法地域での購入・使用に限定されますが、ご紹介したようにHHCの安全性に関する確かなデータは乏しく、体や精神への働き・副作用などが不明瞭な点は心配でもありますよね。
安全重視、効果重視であれば、CBDがおすすめです。
当店では、リキッドをはじめ、バスボム、クリームといったCBD製品を販売しておりますので、ぜひご利用いただけますと幸いです!


参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20230799/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/839438/
https://area52.com/what-is-hhc/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/117/1/117_1_35/_pdf
https://www.projectcbd.org/ja/science/how-cbd-works